この間の出来事(心のこえ)
動画撮影をする中で
いっつも「何を話そう...」と迷子です。
と、撮影のノウハウを教えてくださっている方にお伝えした。
アドバイスとしてのイロイロはわかるんですよ。
でも、それってわたしの言いたいことでもないし
伝えたい内容じゃないんですよね。
「店長は来てくださるお客様に、どうなって欲しいですか」と聞かれても
なにも思わない。
「私がお客様にどうなって欲しいという感情は一切ないです。」と伝えた。
そのあとに返ってきた相手の言葉が「じゃあみんな〇んじゃえばいいってことですか?」と言われ
カッチン!と来たのがわかった。
遡れば20年という時間をICU看護師として勤め
それまでの間にどれだけの方を見送ったことか。
それまでのわたしは
「早く退院できれば」「早く治って欲しい」
「どうやったら楽になれるのか」「どうすれば眠れるのか」
分刻みの業務の中、頭の片隅ではそんなことを考えながら
出来るだけナースコールを押さなくても休めるようなケアはないかと
業務と同時に患者のアセスメントをしながら仕事をしていた。
若い時代にそんな余裕はなかったので
それこそ満足のいく看護ケアができていたかと言えば
そうではなかったと思う。
でもある時、医療や看護ケアを提供するだけでは限界があると感じるようになった。
昔の医療はまだ、今ほど確立されていなかった。
それでも、病院にいって医者に診てもらって薬を飲んだら、
「血圧が下がった」「痛みがとれた」「腕が上がるようになった」
「血糖値が落ち着いた」とおじいちゃんおばあちゃんは口を揃えて言う。
そりゃそうだ、その効果のある薬を飲んだんだから
下がるに決まってるし、痛みが取れるし、痛みが取れたら腕も上がるし
血糖値も安定する。
でも、根本はそこじゃない。
症状があって、辛いから病院に行って、薬をもらってそれを飲むのも大事。
ただそれは一つの通過点であって、その後はまたそうならないように自分で変えていかなきゃいけない。
私生活を見直し、食事内容を見直し、仕事内容を見直し、人間関係を見直し
変えられるところは変えて行くことまで目を向けて、その変えたことを毎日実行していくことまでが本来はワンセット。
薬を飲めば、瞬時に症状が緩和され、さもさっきの症状が嘘のような錯覚さえ起こるけど、実際は時間をかけて起こした症状なので、そんなに簡単になくなるモノではないと言うことを忘れている。
それでも仕事をしなければならない社会環境にあるので
現実問題と疲れた体のことを思うと
望むようにできなくて腹立たしいと思ったこともある。
世の中には医療や健康本があふれるほど出ているし
そんな情報は腐るほどある。
実際大病を患ったり、慢性的な病気で投薬治療を受けている人も
直接医師や看護師、薬剤師や栄養士から、指導を受けたこともあると思う。
そんな膨大な情報の何を受け取るかは「結局は受け取り手次第」。
これまで「良くしたい」と願いながらやって来たけど「それではダメなんだ」と気が付いたのと
病気の進行によってもたらされる身体の不調と
それがどうなって起こり、どのような辛さをもたらすかを見て知って
完治に至らなかった歯がゆさもあって
上っ面だけではお客は呼べない。
だから、この動画をみて「どうなって欲しい」という感情は一切ない。
後から冷静になってから思ったけど、その時はうまく言葉にできなくて
何とも言えない感情が先立ち「この人には医療現場のことなんて計り知れないんだろうな」という諦めがあった。
そんな話を先日友人としていて
「いわれてみれば、痛いから整骨院に行ってたけど、ここへ行けば治るとしか思わなかったし、それで安心しきっていた。」と言ってた。
そうなんだよね
目的は「痛みをとる」で整骨院に行くけど
「痛みを伴わないようにするには」まで意識を向けて
今後どう過ごすかを自分で考える。
それは定期的に整骨院に行くでもいいし
定期的に運動をする、ストレッチをする、食事を気を付けて体重を落とす
痛み止めを使うでもいい。
ようは
その人自身が気づいて 考えて 見直して 行動して 生活をする。
その生活リズムが「痛みを伴わない生活になった」という確信を得るまで
行動を変化させてみないと、結局は症状を繰り返すだけ。
病気を治すのは医者じゃない。
病気を治すのは看護師でもない
病気を治すのは薬でもなければ手術でもない。
病気を治すのは「あなたの身体」。
今の生活で病気となったなら
衣食住すべてを見渡して、必要なら該当する全てを修正する必要がある。
たくさんある情報の中で
何に気が付いて 何を取り入れるかは自由。
でも一番の近道は
「今の生活から何を排除するか」。
抱え込んでいる感情を手放して
我慢していた感情を開放して
それでもだめならとにかく身体を休ませる。
まずは「みんながそこに気が付く事からだ」と思いながら
今日もお店でお待ちしています。
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